院長挨拶
はじめまして、整形外科たかひろクリニック 院長の飯田高広です。
私は、今まで大学病院、地域の基幹病院にて関節リウマチ、膝や股関節などの関節外科疾患を中心に診療に従事しておりました。今までの整形外科医としての経験を生かし、よりよい地域医療を提供できるクリニックを目指しております。
近隣の基幹病院と強い連携を取りながら、今まで培ってきた専門とする関節リウマチ・膝関節疾患をはじめ、腰痛、骨折や脱臼から、ちょっとした怪我まであらゆる整形外科疾患に対応し、地域の患者さまの幸せを考え、患者さまが納得した治療、医療を受ける事ができるクリニックにしていきたいとスタッフ一同思っております。
ゆったりとした診療スペース、リハビリ施設に専門のスタッフを揃え、質の高い最新の医療をご提供いたします。
院長 飯田高広
当院を開業する以前に勤務していた病院では、年間300件以上の人工関節の手術が行われていました。当時の私は、手術することが患者さまへの最大の貢献であると考えていました。
そのため朝から夜遅くまで手術をすることで、整形外科医としての任務を最大限、果たしていると信じていました。しかし、多くの患者さまと関わるにつれ、患者さまの多くは手術を望んでいるわけではなく、結果として手術をせざるを得ない状態に到ってしまったということがわかりました。
実際に手術を受ける患者さまの割合は、整形外科を訪れる患者さまの1割にも達しません。
それならば、手術を行うことのみでなく、手術にいたらせないための保存的治療を徹底して行うことができれば、さらなる医療貢献につながるのではないかと考え開業を決意しました。
診療を重ねるにつれ、患者さまの病態のみならず、仕事や趣味、スポーツなど患者さまの背景に治療のヒントが多く隠されているということを知りました。
すなわち、患者さまが我々に何を求めているか、言い換えれば「患者さまの空気を読む」ことが何よりも重要だと感じるようになりました。
我々医療の世界では、医療提供者が勧める治療と患者さまが望む治療との間に少なからずギャップが存在しています。そのギャップを少しずつ埋めるということの繰り返しが、患者さまの満足度につながると考えています。
当院には、高齢の患者さまからアスリートまで、さまざまな患者さまが来院されますが、なかでも関節リウマチ、スポーツ傷害、膝関節障害・骨粗しょう症治療に対して特に力を入れています。
これらは異なる分野の疾患ですが、患者さまの治療満足度が低い傾向があり、そのため医療施設を転々とする患者さまが多いという共通点があります。
そこで、これらの疾患についてはより「患者さまの空気を読む」ということを徹底し、専門性の高い治療を行うことにより、当院が最後の砦にならなければならないという気持ちで診療しています。
しかし、私1人の力では限られた診療時間内で来院される患者さま全員に十分な説明を行い、
満足度の高い治療を行うことはできません。
そのため、当院ではスタッフ全員が一丸となり患者さまをサポートすることを心がけています。たとえば、リウマチ治療における生物学的製剤導入時のガイダンスや自己注射の指導などはもちろん、治療サマリーの作成やデータの管理なども当院では看護師がすべて行います。
これらは欧州リウマチ学会でもTopicsとなっています。リハビリテーション分野においても、
詳細なメディカルチェックや運動指導などを診察中の医師が行うことはまず困難でしょう。
医師でなくともできることを医師のみで行うことは、結果として医療の質を低下させることにつながると思っています。また、当院では看護師や理学療法士、健康運動指導士、診療助手が、患者さまの疑問や不安について積極的に情報を共有し、おのおのが責任をもって説明を行い解消するということを常に心がけています。
仕事の問題や経済的な事情などは、医師には話しにくいと思っておられる患者さまが多いのも事実です。このような事情においては、むしろ医師よりも彼らのほうが患者さまと同一目線になれる場合も多く、私より彼らの説明によって治療方針を円滑に受け入れていただけることも多々あります。
スポーツ傷害においては、理学療法士によるメディカルチェックと運動療法が欠かせないと考えます。そのため、当院には理学療法士と健康運動指導士が常勤しており、これらを中心としたリハビリテーションと運動指導を行っています。
たとえば、野球の投球障害で肘や肩の痛みを訴える患者さまに対しては、除痛のみを行うのではなく、傷害の根本的な原因となっている身体能力の低下や投球フォームの是正を徹底的に行います。そして、なるべく週に1回程度の受診で短期間に指導を行い、その後はホームエクササイズに移行します。
「自分の身体は自分でつくる!」ということを患者さまにも理解していただく、この気持ちこそが本当の傷害予防につながると考えます。中高年の患者さまも同じです。
「加齢によるものなので治らない」と対症療法のみに終始していたならば、将来の手術は免れません。加齢にともない筋力は衰え、身体の柔軟性が低下し、バランスも崩れていきますが、運動療法によってそれを食い止めることは可能と考えます。
当院では、看護師、理学療法士、健康運動指導士が医師と同様に積極的に患者さまと関わることで、自ずと知識や技術を高めたいという欲求が芽生え、医師向けの研究会や学会などに積極的に参加するようになりました。
「患者さまからどのような質問をされても、満足のいく説明をさせていただきたい…」、
その気持ちが結果として患者さまの満足度向上につながり、またスタッフのやりがいや成長にもつながっていくものと考えます。
整形外科医療において「手術技術の進歩」はなくてはならないものですが、それと同時に「手術にいたらせないための保存的治療の進歩」も重要であり、さらに質を高めていかなければなりません。そのためには、習熟したスタッフと一丸となったチーム医療というものが必要不可欠であると考えています。
院長プロフィール
出身地
兵庫県川西市
主な経歴
- 滋賀医科大学卒業
- 大阪市立大学病院 整形外科 勤務
- 大阪市立総合医療センター 整形外科 勤務
- 大阪府済生会中津病院 整形外科 勤務
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 白浜はまゆう病院 整形外科 医長
認定医
- 日本整形外科学会認定専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本リウマチ財団登録医
- 日本リウマチ学会登録ソノグラファー
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
- 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本体育協会公認スポーツドクター
- 日本医師会健康スポーツ医
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 身体障害者指定医
所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本臨床リウマチ学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本整形外科学会スポーツ医学会
- 日本臨床スポーツ医学会
- 日本運動器科学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本抗加齢医学会
論文
2016年 | 日本RAのリハビリ研究会誌 No.30(1) , 47-51 生物学的製剤投与中の関節リウマチ患者におけるリハビリテーションの効果 |
2011年 | Knee Surg Sports Tarumatol Arthrosc 2011 Mid-term clinical results of alumina medial pivot total knee arthroplasty. |
2008年 | 日本関節病学会誌 Vol 27 No.1 57-66 Bi-Surface knee人工膝関節(KU-4)の短期成績 |
2008年 | orthopaedic ceramic implants vol.27 55-58 関節液中の抗生剤溶出濃度測定を行った抗生剤含有リン酸カルシウム骨ペーストを用いて治療した人工膝関節術後MRSA感染の一例 |
2008年 | Hip Joint Vol.34 425-428 術中・術後X線にて判別不能であったセメントレス人工股関節全置換術後早期に縦割れ骨折を起こした1例 |
2007年 | 骨折 Vol.29 No.3 2007 大腿骨頚部内側骨折に対する骨接合術の成績因子の検討 |
2007年 | Hip Joint Vol.33 227-230 臼蓋骨欠損に対して補填を行った人工股関節再置換術の成績 |
2006年 | Hip joint vol.32 大腿骨頚部内側骨折に対する骨接合術の成績因子の検討 |
2006年 | 人工関節学会誌第36巻 人工膝関節置換術後感染例の検討 |
白浜はまゆう病院 整形外科在籍時に
「いい病院2012」に掲載されました。