令和1年12月12日
西宮なでしこホールにて、『第7回 西宮の医療介護を考える会』を開催致しました。
[テーマ]
医療・介護の現場に役立つナラティブアプローチ〜利用者・患者の語りをよく訊きご本人を深く理解する〜
立命館大学総合心理学部特別招聘教授
富山大学名誉教授
齋藤清二 先生
講演では、対話の基本構造と相手と良好な関係を築く方法について学びました。ナラティブアプローチとは、問題を抱える当事者へのケアやカウンセリングを「語り、物語」の視点から捉えようとする動きのことです。
難病などで治癒が望めない人や、老化という生理現象と切り離せないフレイルやロコモの方、またメンタルヘルス等の問題などに対して、ナラティブアプローチが注目されてきているとのことでした。
講演の途中でグループディスカッション『創造的執筆』が行われました。1つの絵画を数分間鑑賞し、グループで自由討論して、自分の考えたことをシェアします。また1つの課題について自由に執筆し、これを相手に読み上げることでシェアします。
同じ絵を鑑賞したり課題の執筆を行ったりした場合、受ける印象や創造する内容は人によって様々で、自分に無い発想(物語)が沢山あるということを知り、実際に医療の現場でもこのような視点で患者様や利用者様と応対する大切さを学ぶことができました。
臨床でもこれを活用していきたいと思います。
ご参加頂きました皆様方、誠にありがとうございました。